真冬並みの寒波が押し寄せる中開催となった「ワシさんウクレレ無料調整会」。
乾燥や温度変化など、冬季ならではの環境変化に向けて準備を整えるべく開催となったこの企画にはある意味うってつけ(?)の天候でした(笑)
因みに、“ワシさん"というのはうちのオーナーでございます。
年間何本もウクレレを触って、弾いて、治して。そんな生活をずっと続けてきた人です。
ウクレレの調整って何をどんな様子でしているのか間近で見る機会は少ないと思います。
ご参加いただいた皆さんはもちろんのこと、このブログをご覧になった全てのウクレレ愛好家がご自分の楽器をベストコンディションに保つにはどうしたらよいか、少しでも考えるきっかけになればと思います🐢
先ずはウクレレの状態チェック。
自分のウクレレを診られているいるときの緊張感は、正に健康診断のそれですね(笑)
会話をしながらリラックスして。
ウクレレによって状態は千差万別。
普段の弾き方で弾いて見せていただく場面もありましたよ。
問題がなければクリーニングや弦交換程度で終わることもあります。
人によっては自分の好みの弦高にセッティングしてもらう方も。
ナット、サドルの調整は今回は無料で行わせていただきました!
真剣に削り中。
一生懸命練習していると直接弦が接するパーツはどうしても摩耗してきます。
そうするとピッチが狂うこともありますね。
一度滑らかにしてオクターブ調整をし直してあげるとハイポジションでも気持ちよく弾けるようになります♪
Low-G弦やゲージの変更など、張りたい弦の種類を変えるときに必要なナットの溝調整も複数本ありました!
許可を頂いて楽器の撮影。
一部取り忘れてしまっているものございますが、今回の調整会で分かったことが。
北海道のウクレレ愛好家の楽器の症状で一番多いのが、
「乾燥によるトップ材の変形」
ブリッジを中心に、歪みやトップ落ち(お盆状にへこむこと)している個体が目立ちました。
ほんの僅かな変化ですがウクレレはデリケートな楽器。
ダイレクトに音や演奏性に影響を与えます。
最後に必ず楽器のコンディショニングに関してアドバイスがあるのですが、とにかく"保湿"。この一言に尽きます。
そして何より、
"弾いてあげること"
このれに勝るコンディショニングはありません。
普段から触る機会の多い楽器は変化にもいち早く気づくことができますしね。
それでも愛するウクレレが多い博愛主義の方々は普段から丁寧なお手入れと、冬季に関しては保湿を。
くどいようですがダメになってからでは遅いのです。
今回は幸いにも重症患者はおりませんでしたが、このイベントを通してウクレレのケア用品に興味を持たれた方が続出。
先日発売となったケア用品セットをお買い求めになる方も多くいらっしゃいました。
最後にそちらをご紹介して筆を置こうと思います。
皆さんもなにとぞ、お迎えしたウクレレには愛を注いであげてくださいね🐢
おまけ